いい満のロケットストーブ生活:第2期

~今だからこそ石油危機に備える~

いい満のロケットストーブ生活のコーナーが、ホームページのシステムの関係で容量がいっぱいになったため、第2期として新たにスタートしました。

新しい構造のロケットストーブを作り始めたこともあり、気持ちも新たに再スタートです。

よろしく~

蓄熱と断熱と放熱 2011年10月21日

前に更新してから随分と時間が過ぎてしまいました。

「いい満、ストーブ作り、諦めちゃったのかな?」

と思った人も多い事と思います。

大丈夫、僕のロケットストーブ熱はまだ消えてません。

 

あれこれ火遊びをして学んでいました。

その中でたどり着いたのは、ストーブの蓄熱・断熱・放熱と言う事でした。

普通の薪ストーブは、燃焼室がこの蓄熱・放熱を担っています。

このことで比較的コンパクトな躯体をしていますが、燃焼温度が300度までの制限があったり、クリーンな燃焼に触媒が必要(必要の無いものもあります)です。

ヒートライザーの断熱・保温が今までのロケットストーブだと思いますが、僕はそこに至るまでの燃焼室の断熱・保温・蓄熱をすることがより効率を上げると思うので、今はこの方向で進めています。

 

今までロケットストーブのテストでは散々失敗を重ねてきました。

燃焼を維持するには燃焼熱の維持が必要なのですが、今までのようなフィードチューブ・バーントンネル・ヒートライザーといった構造のロケットストーブでは、燃料が直接燃える燃焼と、炭化した燃料が燃えるスピードがあわず、熾きが大量に溜まってしまい激しく燻る現象に悩まされてきました。

熾きが燃えるには大量の酸素が必要である事、フィードチューブ上部からの吸気では熾きに空気が通らない事を確認したので、これをどう解決するかで随分考えました。

熾きを下から煽るように吸気しないことには熾きは燃えません。

 

一般の鋳物の薪ストーブは、ロストルの下から空気を導入しているようなので、ちょっと今までと方向転換して、気流のみに考えを絞って実験しました。

一見、レンガの塔に見えますが、これが新考案のロケットストーブです。

奥のレンガは前の躯体とは関係ありません。

薪ストーブのように下に薪を入れて燃やすのですが、薪は立てて入れます。

ヒートライザー直下にロストル、吸気口を設けています。

ヒートライザーから排出される分の燃焼空気は、全てロストルの下から吹き上がるように入るので、熾きはかなりの勢いで発熱します。

今までは、フィードチューブとロストルの下から吸気するように考えていましたが、空気は抵抗の少ないところを優先的に通るようです。

当然、抵抗の少ないフィードチューブから吸い込まれるのですが、これではあまり効果的に燃焼部分への酸素供給が出来ません。

薪の重なりの中へは空気が入り込めずほとんどはバーントンネルに吸われて燃焼に良い方向でほとんど関係することなく排出されてしまいます。

今まで燃焼が酸欠気味だと感じていたのは、熾きの部分に酸素が回らない現象が起きていたのだと推測されます。躯体内の温度も隙間を通った空気に冷やされ、大して上がらなかったのではないかと思います。

ダウナーを被せる事で、ヒートライザーの保温断熱とその外側を通る燃焼ガスでヒートライザーの温度はむき出しの状態よりは上がると思いますが、おそらくそんなに高い温度を維持できないのではないかと推測しています。

燃焼炉の時点でもっと高温を作り出し、その燃焼熱を保温しながら通す事ができればロケットストーブはもっと小型化しても機能し、よりクリーンな燃焼を実現できると考えています。

排気管の径もサイズダウンが可能となるのではないかとも考えています。

現在の状態は正直なところかなりの悪燃費ですが、ひどく燻ってしまう事はなくなりました。

90cm角の廃材を3つほどに割ったもの45cmと、3センチ幅の竹40cmを2本でかなりの勢いで燃えます。

竹は先に燃え尽きてしまうのですが、その激しい燃焼で廃材の燃焼に勢いをつけています。燃焼時間は約40分で廃材が熾きの状態になります。

 

熾きの部分への集中吸気で熾きはかなり激しく燃焼していて、そこに触れている薪の燃料は当然激しく燃え上がり早く燃え尽きてしまいます。

燃焼している熾きと薪のクリアランスを若干とる事でこの現象を回避できるのでないかと書きながら思いつきました(笑

 

燃焼室をヒートライザーの断面より少し広げた縦長にしたのは、薪と蓄熱体の距離を縮める事でより燃焼熱を効率よく蓄熱体に当てるためです。

この距離が遠くなると燃焼熱のロスにつながり、同じ温度を保つには薪の消費が増えてしまうと考えています。

 

居住室温の上昇を目的としたストーブとして機能させるために、蓄熱・断熱による燃焼熱の維持と居住空間への放熱を切り離して考えると、このような形が見えてきました。